北九州市環境審議会での活動について
1 令和2年10月26日に菅総理大臣は、国会での所信表明の中で、国として「2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロ、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。さらに、温暖化への対応は経済成長の制約ではない。積極的に温暖化対策を行うことが、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながる。そのための研究開発を促進し、規制改革などの政策を総動員して取り組むと述べています。
これを受け、北橋北九州市長は、地球温暖化対策に関する北九州市の新たな考えについて、次のとおり表明いたしました。
総理の宣言により、今後、経済界、産業界を含め、脱炭素に向けた研究開発や様々な動きが加速していくものと期待できることから、地球温暖化対策に積極的に取り組んでいる本市としても、大いに歓迎したい。
産業都市である本市にとって「脱炭素社会の実現」は大きな課題であるが、「環境と経済の好循環」というのが、北九州市モデルである。この好循環に貢献するため、本市としても国と同様、10月29日に「2050年までに脱炭素社会の実現(温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする)」を目指すゼロカーボンシティを表明した。
北九州市では、「地球温暖化対策実行計画」を改定するため、環境審議会で鋭意審議していく。
今後、環境審議会をはじめ、各界のご意見を伺いながら具体的な取組みについて議論を深めていきたいと考えている。
このような国、市の動きに伴い、中小企業も対応していかなければなりません。北中連は、北九州市長の諮問機関である「北九州市環境審議会」にも委員として参画しています。
北九州市地球温暖化対策実行計画は、令和3年中の改定を目指しており、この審議会に中小企業を代表して会員の皆様の意見をぜひ反映させるとともに、適宜報告をしてまいります。
北中連の活動報告
北中連は、中小企業の代表として、その意見を市政に反映させるため、北九州市の各種協議会・審議会等に参画しています。
今回は、その第一弾として「北九州市まち・ひと・しごと創生推進協議会」での協議などを経て策定されている「北九州市まち・ひと・しごと創生総合戦略」について報告します。
戦略策定の経緯
我が国は、少子高齢化・人口減少という大きな課題に直面しています。政府は、この問題に一体となって取り組むため、「まち・ひと・しごと創生本部」を設置し、東京一極集中の是正、若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現、地域の特性に即した地域課題の解決の3つの視点を基本に魅力ある地方の創生を目指すこととしています。
これを受けて北九州市では、女性・若者の定着につながる魅力あるまちづくりを目指し、『北九州市まち・ひと・しごと創生総合戦略』を策定しました。
北中連だより 2021 新春号 No.133 (13270KB) |
第2期北九州市まち・ひと・しごと創生総合戦略
●策定時期 | 令和2年4月 |
●計画期間 | 令和2年度~令和6年度 |
●基本方針 | 「女性と若者の定着などにより社会動態をプラスにしていき、SDGを原動力に地方創生の『成功モデル都市』を目指す」 |
4つの基本目標
Ⅰ 北九州市に魅力あるしごとをつくり、安心して働けるようにする
- 市内企業への就職促進、新たな働き手の確保
- 地域経済活性化の推進
Ⅱ 北九州市への新しいひとの流れをつくる
- 定住・移住の促進
- 観光・イベント等を通じた「関係・交流人口」の創出・拡大
Ⅲ 女性の活躍を推進し、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
- 女性の就業促進
- 子育てしやすいまち北九州
Ⅳ 時代に合った魅力的な住みよいまちをつくる
- 都市ブランドの構築
- 地域間連携によるまちの魅力のさらなる向上
- コンパクトプラスネットワークのまちづくり
第2期北九州市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の改訂
1 改訂に向けたポイント
- 新型コロナウイルス感染症拡大によって明らかになった課題、新しいトレンドを受け、 ウィズコロナ・ポストコロナ時代を見据えて戦略を強化
- 基本方針に新たに「脱炭素社会の実現」を加え、人口・地域経済・まちづくり・環境の課題に一体的・重点的に取組み、SDGsを原動力とした持続可能な社会を目指す
- デジタルトランスフォーメーション(DX)推進による質の高い社会の構築を目指すことを横断的な視点として位置づけ
2 戦略の強化に向けた新しい視点
① 環境と経済の好循環による、脱炭素に向けたグリーン成長の実現
② デジタルトランスフォーメーション(DX)推進による質の高い社会の構築
③ 柔軟な働き方や暮らし方の実現による企業や人の新しい流れの創出
④ 地域経済の下支えと雇用の維持
⑤ 感染症対策を始めとする危機に強く安心して暮らせる「共生のまち」の実現
第2期戦略の改訂概要
SDGsの推進
1 市内企業への就職促進、新たな働き手の確保
2 地域経済の活性化の推進
・市内企業のDX推進
・脱炭素に向けたグリーン成長の実現
(DX=デジタルトランスフォーメーション)
1 定住・移住の促進(若い世代の移住や IT系企業誘致の促進)
2 観光・イベント等を 通じた「関係・交流 人口」の創出・拡大
1 女性の就業促進
2 子育てしやすいまち
1 都市ブランドの構築(感染症などに備え、 安心して暮らせる地域 共生社会づくり)
2 地域間連携
3 コンパクトプラスネットワーク
国の施策対応(特区・税制など)
地方創生のためのデジタル技術活用
北中連会長が就任している主な外部機関の役職
福岡県中小企業団体中央会 | 副会長 |
●北九州市関係
機関名 | 役職 |
北九州市環境審議会 | 委 員 |
北九州市まち・ひと・しごと創生推進協議会 | 委 員 |
北九州市安全・安心推進会議 | 委 員 |
北九州市女性活躍・ワークライフバランス協議会 | 委 員 |
●その他関係団体
機関名 | 役職 |
北九州雇用対策協会 | 理 事 |
エコアクション21未来委員会 | 委 員 |
わっしょい百万夏まつり振興会 | 理 事 |
ひびき灘エネルギー産業拠点化推進期成会 | 理 事 |